【第二章:覚醒〜兼業への進化】(第五話)末尾イベントの立ち回りと、やりたい放題の軍団

物語

どうやら家の近くにある業界大手のお店が、
新しく 末尾イベント を始めたようでした。

初開催のデータを見ると、
「全⑤⑥、全⑥クラス」と言ってもいい平均差枚。

これは行くしかないと感じ、タケノコに声をかけました。

■ タケノコと初めて挑んだ“末尾イベント”

アル
アル

この日休み?行きたいイベントがあるんだけど

タケノコ
タケノコ

休みやね

アル
アル

じゃあ末尾イベ行くから、よろしく

タケノコ
タケノコ

末尾イベってなんや?

アル
アル

台番号の末尾が全部当たりになるイベントのことやね。
例えば末尾7なら、末尾7の台が全部高設定になる感じ

アル
アル

それはあつい!!

第2回開催でまだ傾向も分からないため、
僕たちは「1台は前回の当たり末尾」「もう1台は判別の早い6号機」という形で挑むことにしました。

開店後、タケノコと作戦通りの台を確保できましたが、
店内の雰囲気に違和感を覚えました。

リゼロ以外の島は 確保されているのに座っている人が少ない のです。

どうやらみんな、
「リゼロの弱ATを見て末尾を判別する」
という軍団お得意の動きをしていたようでした。

僕らはそれを知らず、真面目に判別していたわけです。

■ リゼロの弱ATが出た瞬間、店内が動いた

しばらくすると、
リゼロの島でヤジウマが一斉に動いたのが見えました。

どうやら 弱AT が出たようです。

僕も急いでその末尾の空き台を探しに行きましたが、
すでにすべての台が ライター・箱・ペットボトル・タバコ …
とにかく何かしらで下皿が埋められていました。

つまり「全部キープ済み」。

この時点で完全に出遅れてしまっていました。

アル
アル

ごめん、今日はツモれなかった…
次から俺らもリゼロ見て判別しよ

タケノコ
タケノコ

おけ

■ ローテーション末尾を絞って再挑戦…しかし

別の日、またタケノコと参加しました。

末尾はローテっぽく、残り候補は6つ。
平日だったため人も少なく、
「今日は行けるかも」と思っていました。

しかし——

リゼロに朝から群がる軍団が、
弱ATが出た瞬間に 一斉に全台キープ。

僕が見に行った時には、すでに全部埋まっていました。

この日もツモれず。

僕はこの瞬間、ようやく理解しました。
末尾イベントは、リゼロの弱ATが出た瞬間に勝負が決まる。
そして、それを最速で押さえられるのは軍団だけ。

■ そして3回目の挑戦で“軍団の本性”を見る

残りの末尾はあと3つ。

抽選も悪くなかったので、
「今日はさすがにツモれるだろう」
と入場しましたが…

末尾台は全て 下皿に大量の私物が置かれキープ済み。
座っている人はほとんどいません。

完全に 掛け持ち でした。

アル
アル

なんでもありの人数ゲーやん…
毎回スカってすまんな

タケノコ
タケノコ

しゃあないよ。
学校の友達何人か誘ってみるか?

アル
アル

え、まじ?経費怖いけど…出来たら助かる!

タケノコ
タケノコ

おけ

■ こうして、僕らの“小さな軍団”が始まった

タケノコが友達を3人連れてきてくれました。
全員パチンコ・スロット未経験の学生。

打ち子としては素人ですが、
若さもあり、覚えも早かったです。

仕事前に稼働し、
閉店に間に合えば下見もする。

今思えばブラック企業もびっくりの働き方でしたが、
あの頃の僕は本当に楽しかった。

この“人数で挑む経験”こそ、
後の軍団長としての基礎になりました。

次回は 兼業1年目の収支 を公開します。

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