(第二十八話)ピン専業に弟子入りを志願された話

パチスロ

2023年の始まり。

期待値稼働を始めて5年目を迎え軍団を結成して2年半近く経ちました。

人を使い始めた最初の頃は経費に怯えながら稼働をし朝は頭の中がパンクしそうなくらいテンパっていた僕でしたが、いい意味で余裕が出始め稼働のクオリティも段々と良くなって行きました。

この頃の環境はスマスロが少しずつ増え6号機と混合していました。

還元意識のあるホールの設定状況は5号機と6号機が混合していた時のようにかなり良かったのを覚えています。

それに加えて大型店がオープンしたりリニューアルでの改装をしたりして設定狙いをするお店には困らない状況でした。

収支表やメモを見返すと内容も結果も良く充実した稼働をしていたと思います。

この時には今まで育ててきた固定メンバーは見違えるほどレベルアップしていました。

口酸っぱく稼働の事に関しては指導してきたのでその甲斐があったなと思ったのを覚えています。

その分給料も上げていったのでwin-winに思っていてくれてたら嬉しいですね。

今頃はそれぞれ個人で勝てるようになっているはずなので楽しく稼働している事を願っています。

稼働生活が長くなるにつれて地域の設定狙いをするほとんどの専業とは顔見知りになっていました。

専業同士は人の情報共有もするのでどの人が親だとか打ち子だとかよく話しています。

店にはバレないように頑張っていましたが上手い専業にバレずに同じ地域で稼働を続けるのは至難の業です。

人付き合いを上手くやれば軍団稼働に影響はほぼないのですがこれが非常に疲れます。

この話はまた別で書こうと思っています。

スマスロ北斗が導入された頃、とあるピン専業と良くお店が被っていました。

知り合いの知り合いから出会い少しずつ仲良くなりたまにプライベートでも遊ぶ仲に。

とあるピン専業(ここではエリンギくんと呼びます)は期待値稼働を始めたばかりで設定狙いしかしない専業でした。

正直言って生活が成り立ってるのか?と思えるレベルの専業でしたが生き方は人それぞれと僕は思ってるのでどのくらい勝ってるかとかは聞かなかったです。

専業の収支を聞くのは社会に出てる人に給料を聞くくらい聞きにくい質問だと思います(たまに無神経に聞いてくる人もいますw)

これは僕のポリシーですが、仕事と同じ感覚でやっていたので力量や年齢に限らず同業の人には敬語で接していました。

とはいえパチプロを仕事とは呼べないので若干矛盾してはいますがお許しください。

6,5号機やスマスロがメインのこの頃はピン専業には設定狙いはきつい時期だったと思います。

正確には内容が良くてもきつい展開になりやすい時期と言った方が正しいでしょうか。

6,5号機が登場してからは高設定でも荒い台が特に多くツモっても負けてしまう事が多々あり負け金額が大きくなる事も珍しくありませんでした(2024年現在もそうだと思いますが)

軍団なら1台くらい負けてもなんてことはありませんがピンだとその1台で収支が大きく左右されます。

エリンギくんもそれで悩んでいたみたいでよく愚痴っていました。

エリンギくん
エリンギくん

幼女の6でタコ負けして破産しそうです…

アル
アル

幼女勝てないですよね…

ツモって負けた話はネタになるので専業の鉄板トークです。

勝ってる専業程勝った話はしなくて負けた話ばかりする傾向にありました。

色んな専業と会うたび負けた話をよくした記憶があります。

最初はエリンギくんも本当は気にしてなくてネタで言ってるだけだと思っていました。

ですが本気で悩んでいたようで、この時の僕は気づきませんでした。

エリンギくん
エリンギくん

パチスロ勝てないっす…

共通の知り合い
共通の知り合い

もうアルさんのとこで雇ってもらえばw

アル
アル

勘弁してくださいw

知り合いがよくこんな事を言ってましたが冗談だろうなと思っていたのを覚えています。

きついだろうけど一応専業だし僕が心配する事ではないと思っていました。

そんなある日エリンギくんからLINEが。

エリンギくん
エリンギくん

お疲れ様です。

今夜空いてますか?

アル
アル

お疲れ様です!

空いてますけどどうしました?

アル
アル

相談がありまして…

お会いできますか?

アル
アル

おけですw

どっかで飲みますか!

少し悲壮感が漂うLINEでしたがいつも通りに振る舞い飲みに行く事に。

アル
アル

…お金貸してとか言われたらどうしよ

…まぁ違う可能性もあるしとりあえず酒飲めるの楽しみ

そんな事を考えながら居酒屋に向かいます。

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