【第一章:養分~目覚め】(第三話)仕事をしながらパチンコが副業になった話

物語

2019年の始まり。
5号機の終わりが少しずつ見えてきて、ホールにも6号機が混ざり始めた時期でした。

僕はというと、毎日のようにブログやスロ垢界隈のツイートを読み漁り、
“業界用語らしきもの” を覚え始めていました。

専業・兼業・軍団・ハイエナ・期待値…

まだこの頃は、
「仕事を辞めてパチンコ・パチスロだけで生活する」
なんて考えすら持っていませんでした。

まずは 月30万円勝てたら兼業と言えるのかな?
そんな感覚でいたのを覚えています。

そして僕がやったことは、ただ一つ。

❏ 自分より勝っている人達の「真似」

正直、期待値の意味もよくわかっていませんでした。
中卒の僕には少し難しい概念でしたし、当時はとにかく
自分より勝っていそうな人達の動きの“形”だけを真似ていた
という感じでした。

ただ、始めたタイミングが本当に良かった。

多少雑に立ち回っても勝ちやすい環境だったと思います。

❏ 当時勝ちやすかった理由
        •       6号機初期の判別が簡単すぎた
 設定6は右肩上がりにギザギザした特徴的なグラフ。
 確定演出も異様に出やすい。
 少し回せば設定が分かるレベル。
        •       コイン持ち・辞め時が明確で、リスクも小さい
        •       5号機ハイエナの“単価が高すぎた”
        •       機種名+期待値 を検索すれば簡単に情報が出る時代に突入

高設定はぶん回され、見切られた低設定は永遠に回されない。
誤爆もしにくく、設定を使わない店は5号機以外の稼働が壊滅。

ホール側が一番つらかった時期だったのではないでしょうか。

❏ 僕の生活はこう変わった

昼出勤の仕事だったため、
        •       朝イチリセット狩り
        •       終わったら宵越し狙い・ゾーン狙い
        •       休みの日に特定日なら設定狙い
        •       外したら夜までハイエナ

完全に“副業としての立ち回り”が出来上がっていました。

心がけていたことはたった4つ。

 ・無駄打ち、趣味打ちは一切しない

 ・打ち出しボーダーと辞め時を徹底

 ・設定がないと思ったら即ヤメ(期待値がない場面は捨てる)

 ・勝っても調子に乗らず、感情を動かさない

正直、この4つを徹底するだけで「誰でも勝てる時代」だったと思います。

❏ 気付けば4月に100万円以上の黒字

細かい数字は覚えていませんが、
4月の時点で+100万円を超えていたのを覚えています。

ただ誰にも言わず黙々と稼働していた僕でしたが、
久しぶりに地元の友達(仮名:タケノコ)と飲む機会がありました。

そしてその流れで、パチンコの話をすることに。

タケノコ
タケノコ

マジで?それどんな感じなの?俺にも教えてよ!

アル
アル

暇な時でいいなら、給料払うから手伝ってくれw

タケノコは専門学校生で、バイトもしていなかったため時間はある。
その代わりに「打ち子として来てくれる」ことになり、
僕は初めて“人を雇う”という選択をしました。

しかし、現実はそこまで甘くありません。
その後、僕はしっかり “プロの洗礼” を受けることになります——。

次の第4話では、僕がそもそも “どうやって期待値を知ったのか”、
そして“なぜ勝てるようになったのか”。
少し過去に戻って、その始まりの話を書こうと思います。

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