（第九話）初めて月の収支が赤字になった話

マイナス収支をプラスにするために隣の県に泊まりがけで行くことにした当時の僕。

右も左も分からない地域でとある機種に狙いを定める事にしました。

いろはに愛姫

設定は左、中、右、６の4種類。

例えば設定左なら、ボナ中AT中に出てくる3択ナビを左から押し続ければ機械割１０４％まで引き上げる事が出来るという台（正確にはボナ察知も完璧にこなしての１０４％）

座った段階で設定が分かればぶんまわすだけなのですが、判別から始めて設定を当てれなかったらその分は低設定を回すこととなるので期待値はマイナスです。

10000ｇ回せるとして、仮に2000ｇ判別、8000ｇ当てた設定分を回した場合。

2000gで約－240枚

8000ｇで約＋960枚

差し引いて約＋720枚の期待値を積めます。

こう見ると結構渋いですけど、座れた段階で期待値マイナス叩く事はほぼないし、この時期にワンチャン賭けるならこの立ち回りでいいかなと当時は思いました。

p-worldで愛姫が設置されてる店舗をリサーチしていると、2台置いてあるA店を発見。

その店から車で5分のB店にも1台設置しているのを確認。

直近のデータを見ていくとA店は全リセぽい雰囲気。

正直全リセなら朝からエナした方が積めるかなとも思ったのですが、確信にいたれなかったので愛姫狙いからやることにしました。

抽選に間に合うように早朝に家を出発。

データを見るとぶん回されていないので取れる予感はしていました。

抽選はまずまずで専業ぽい人も見た感じいません。

しかし、入場してみるとなぜか稼働停止にされていて打つことが出来ませんでした…

お店側からすると愛姫は下でも甘く、利益が取れないため稼働停止にしたりすぐ撤去する店が多かったのですがまさかのこのタイミングで。

急いでB店に向かうと、バラエティコーナーに設置されていた愛姫が余裕で空いていました。

というより店内には低貸しコーナーにしかお客さんはいませんでした。

B店はデータを見ると明らかに据え置きだらけのお店でした。

そんなことを考えながらすぐに回し始めた僕。

結果は設定左で朝からマイナスを打つことなく閉店ギリギリまでぶん回しました。

打ちながら近くの激安ホテルを予約してあったので、適当に食事を済ませてすぐ寝ることにしました。

昨日一般入場で取れたとはいえ今日取れなかったら意味ないので抽選から行くことに。

抽選会場に行くとおじいちゃんが5人くらいいるだけでした。

普段稼働してる地域は専業も多いので、愛姫はいつも争奪戦でした。

抽選は無駄に1番を引き、昨日の愛姫に無事着席。

稼働停止になっていなくて一安心です。

読み通りなら左のままですが油断は大敵なのでしっかり判別しながら打ち始めます。

結果はやはり左のままでした。

こういう風に何も考えずに営業してるお店も意外と多いものです。

お店の話も別の記事で詳しく書きたいなと思います。

この日もしっかり閉店近くまで回しました。

2日で22000ｇくらいなので約＋2640枚の期待値。

収支も上振れてくれて2日で10万ほど勝つことが出来ました。

2日連続昼飯も食わずに朝から打ち切りましたが、当時は本当に楽しくパチスロしてたのであまり疲れなかったです。

なんとかマイナス10万程まで巻き返した収支でしたが、結局その後あんま稼働できなかったのもあって月収支は捲ることができませんでした。

画像とメモを見返すと、6月くらいから環境が戻ってきて設定狙いもできるようになったようです。

収支はしょぼかったですが、この頃から働いてる価値無いかなと少しずつ思い始める自分がいました。

期待値稼働をやり始めて1年半程が立ち、しっかり期待値を積めてる実感もあったので仕事をやめて専業としてやっていける自信がありました。

なによりこの時は専業に憧れがありました。

言い方を変えればパチプロ…

自称でしかないのですが、子供の頃から憧れていました。

そして僕は仕事を辞める事を決心します。