【第三章:軍団長と全盛期】(第十五話)専業3年目の収支と、軍団長として“心が動かなくなった日”

物語

2022年。
軍団化にも完全に慣れ、環境も立ち回りも完成されつつあった年。

──ただ、この年は「勝った」以上に、
“心が少しずつ離れていった” 年でもありました。

■ 軍団稼働が当たり前になり、心が動かなくなる

2021年までの僕は、
・データ取り
・根拠作り
・動線の最適化
・軍団管理
・イベント攻略
すべてが楽しかった。

でも2022年に入り、環境に慣れすぎたせいか
“刺激がなくなってきた” 感覚が強くなります。

いつからか、勝つための立ち回りをしているのに、まるで”作業の正解チェック”をしているだけのように感じていました。

仕事になってしまった瞬間、
パチスロはこんなにも味気のないものになるのか。
そんな現実に少しずつ気づき始めた時期でした。

■ 軍団長としての役割は完璧にこなしていた

2022年の僕は、軍団長として「順調」に思えたと思います。

・朝の連携
・軍団の動きの最適化
・ガックンイベントの攻略
・強い専業との距離感管理
・ホールとのバランス取り

すべてが分かっていた。
“勝ち方” は完全に身についていた。

でも──
身につけすぎてしまった。

勝つのが当たり前になり、
勝っても嬉しくなくなり、
負けても悔しくなくなっていった。

パチスロを「攻略」してしまうと、
人はワクワクを失うのだと痛感しました。

■ 2022年の収支と、軍団としての完成形

数字だけ見れば成功。
でも心の中はどこか冷めていました。

■ 軍団の動きは年々洗練されていった

2022年後半の僕たちは、
・合同イベントの攻略
・末尾、全台系の最速特定
・有能打ち子の自動運用

が完成し、軍団として“隙がない状態”になっていました。

軍団での稼働は、
“任せられる部分” と “任せられない部分” が分かれてきます。
特に設定狙いでは、最終判断を誤ると一気に期待値が崩れるため
「現場に立つ親の判断」 がどうしても必要になる。

この辺りの詳しい話は、また別の機会に深掘りします。

■ 「勝てるけど、楽しくない」という矛盾

昔の僕は、
「勝ち続けたい」「強くなりたい」
ただその一心で動いていました。

でも2022年頃から、ふと考える瞬間が増えました。

“俺は、なんのために稼働をしているんだろう?”

勝利の喜びよりも「義務感」が勝つようになっていた。
それに気づいた時、心のどこかでブレーキがかかった気がします。

■ そして次回、“第四章” へ

第三章は僕の 全盛期の話 でしたが、
同時に ”心がすり減り始めた章” でもあります。

次の章ではいよいよ──
専業生活の転機・葛藤・下降と変化
に触れていきます。

軍団長として順調に勝ち続けていた僕が、
なぜ“パチスロへの熱”を失っていくのか。

どうして心は満たされないのか。

その理由を次の章で少しずつ思い知ることになります。

次回、[第四章]静かな崩壊──軍団長の心が折れていく音へ。

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