【第三章:軍団長と全盛期】(第十二話)取材イベントとの向き合い方と、ジャグラーの狙い方

物語

2021年の始まり。
引き子の人数も順調に増え、打ち子も常時3名以上で動けるようになっていました。

抽選で有利に戦えるようになったことで、
朝の店選びは 公約系のイベント を中心に。

特に、毎回「鉄」がある店は本当に重宝していました。

アル
アル

”毎回入る場所がある”というだけで立ち回りの安定感が段違いでした。

ツモ確の番号が出た瞬間の脳汁は、今でもよく覚えています。

■ 軍団としての“朝の形”

引き子10人、打ち子3人。
朝の抽選勝負で誰かが“鉄”を取れれば、その1台だけで 経費回収+1万円前後のプラス を期待できました。

あとはハイエナや後ツモで積み上げていけばいい。

もちろん、
        •       朝から全員スカることも
        •       判別が遅れて低設定を長く打ってしまうことも
        •       逆に朝から3台以上ツモることも

どれも普通にありました。

でも、そこで大事なのは──

「今日の収支」ではなく「月・年単位の内容」。

どれだけ上手い専業でも、毎日勝つのは不可能です。
期待値を積む仕事において “日単位の勝ち負けに感情を左右されること” が、最大の悪手だと僕は思っています。

■ 完璧な専業なんていない

設定狙いで毎回ツモり、
ハイエナの全ての狙い目を把握し、
釘・傾斜の全てを見抜き、
しかも出禁にならない。

アル
アル

そんな完璧な専業、見たことないです(笑)

ただし マインドは別。
上手い専業には共通しているものがあります。
        •       立ち回りがブレない
        •       世界観があり、期待値の本質を理解している

とてもシンプルですが、この差が大きいのです。

■ ジャグラーの並びイベントでの出来事

そんな中で印象的だったイベントの一つに、
“5〜6台の並びで複数箇所に高設定投入” という公約がありました。

10回以上開催されていて、
過去データから 必ずジャグラーに1箇所並びがある 局面。

しかしこの日に限っては、僕の抽選番号が下振れ。
ジャグの本命島には全く入れず、軍団と知り合いで埋まっていました。

昼前になっても、
本命ジャグラーの島は 合算1/190。

知り合いたちが首を傾げるのも無理はありません。

■ 会話:専業たちの読みと違和感

知り合いA
知り合いA

おおアル君。ここはダメそうだよ。他、何か見えた?

アル
アル

絆から確定が出ました。
ジャグラーは今日、難しそうですね

ーーー

僕自身も、この時点で”嫌な違和感”を感じていました。

ーーー

そのイベントの公約は「対象台に456を投入」。
確定がないジャグラーは 迷宮入りしやすい機種 です。

夜になるにつれて、設定6近い数値の台も出始めましたが、
知り合いの多くは夕方には見切って撤退。

■ しかし──上手い軍団は“打ち切っていた”

対象が見えきらず、
挙動も悪い。

普通なら辞めるポイントは多かったはずです。

しかし彼らは 閉店まで2台を打ち切っていました。

後日、答え合わせを聞くと、
        •       その島は対象
        •       配分は「456」

とのこと。

アル
アル

結局あそこが対象だったんですね。
中身悪かったんですか?

知り合いA
知り合いA

単バケ足りてないから、あそこを対象って言うのは…嘘だね

知り合いB
知り合いB

ブドウも悪かったし、普通は打てないよ


どうやら 中身が弱く“踊らされていた” ようでした。

それでも上手い軍団は──
“根拠が強いから辞めない”。

「挙動より“根拠”。店内を俯瞰してみている、この姿勢が本当にすごいと思った」

この経験は、僕の設定狙いの考え方に強く影響しました。

■ ジャグラーは難しい。だけど、扱いが良い

ジャグラーは
「絶対に狙わない」という専業がいるほど難しい台です。

しかし同時に、
        •       公表機械割より甘い
(適当押し+常時3枚掛け+ブドウ抜き無しでの計算のため)
        •       設置台数が多い → 店の扱いが良い所も多い
        •       ガックンチェックできる店もある

という理由から、設定狙いしやすい側面もある のです。

ただし、
        •       ノーヒントの単品狙い
        •       数千ゲームのブドウ・単バケだけで判断

これらは危険です。

アル
アル

6っぽいジャグラーを打ってる時が、僕は一番楽しかったです(笑)

■ そして次回──「ノリ打ち」の話へ

並びイベントや取材公約に通い続ける中で、
僕はだんだんと “強い軍団との差” を感じるようになっていきます。

個性の強い打ち子たち、
情報共有の差、
そして「乗り打ち」で動くレベルの高い専業たち。

そんな中で僕は──
とあるピン専業と期間限定でノリ打ちをすることにしました。

一見、最強にも思えた “専業同士のノリ打ち”。
しかし、実際にやってみると想像と違う部分が多く、
僕はすぐに後悔することになります。

次回は「パチプロとノリ打ちをした話」を書こうと思います。

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